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DJ Shadow "The Mountain Will Fall"

mikiki.tokyo.jp

DJ Shadow の、前作から5年ぶりにして "Endtroducing..." から20年目のアルバム "The Mountain Will Fall" をようやく聞いております。

いやー、いい。久々に安心して聴ける!ww

 

上のレビュー記事にもありますように、衝撃のデビューアルバム "Endtroducing..." にブッ飛ばされ、以降ずっと彼の動向を追ってきたものとしては、ホントなかなか感慨深いものがあるアルバムなんですよね今回。

Endtroducing というアルバムは、DJ Shadow の初期の超傑作アルバムというだけでなく、アブストラクトヒップホップというかトリップホップというか、そもそもそういう「ジャンル」そのものを生み出したような、あるいはサンプリングというのはここまで突き詰めていいのだ、レコードと MPC だけでここまでもの凄いモンが生み出せるのだ*1という、音楽制作のスタイルとして後のアーティスト達にも多大な影響を及ぼし、音楽史レベルでデッカい爪痕を残した、あまりにもエポックかつ完成度の高すぎるアルバムでして、以後、DJ Mix としての Brainfreeze とか素晴らしいものはありましたけども、プロダクションのアルバムとしては正直、このあと迷走・停滞することになった、「越えられない金字塔」となってしまったアルバムなのでした。

 

特に The Private Press、The Outsider あたりはホント、1st の方向性をいったん捨てて別の道を模索しようという、その模索だけに終わってしまったかのような、迷いを大いに感じられるもので、もちろん曲ひとつひとつを見るとそこはそれなりにいいものもあったんですけど、1st のあの一枚岩の完成度には、正直なかなか及ばないなあという、ファンとしてもやきもきさせられる時期が続きます。

 

ミョーに生音方面に行ったり歌モノに行ったりしてた DJ Shadow に大きく変化が現れたなと感じたのは、3年ほど前に行われた "All Basses Covered" というDJセットで、プロモーターから「未来的すぎ!」とプレイを中断させられたということで話題になりました。

amass.jp

そのセットで本来やろうとしてたプレイを SoundCloud で公開していまして、これが、マ~ジ~で素っ晴らしい Mix なんすよ!! 僕なんかこれを Google Play Music に上げて、かれこれ3年近く繰り返して聞き続けています。

 

soundcloud.com

Brainfreeze で見せたような、膨大な曲のおいしい部分だけをガンガンミックスしていくメガミックスを下敷きに、大きく「ベースミュージック」という括りで、Trap、juke/footwork からゴリゴリの HipHop、果ては Machinedrum のような IDM 系までを繋いでいきます。1時間半近くもある長~い Mix ながら、ぜんっぜん飽きさせることなく最後までグングンに盛り上がります。

 

そして、今回のアルバムです。"All Basses Covered" を経て、色々なジャンルを消化吸収して、久々に「迷いのない」感覚が帰ってきたなあ~というのが、冒頭の「安心して聴ける」という感想の意味です。

 

特に、Google Play Music とかで先行配信されてた "Bergschrund (feat. Nils Frahm)" とかはもう、ほんと、掛け値なしに、何の保留もなしに、ウッヒョーカッコいい~!という仕上がりで、trap 以降のハットの打ち方とかで最新モードを纏いつつの、ああやっぱりこの DJ Shadow の偏執狂的なリズムプログラミングと音へのこだわりは素晴らしいなあと、何度も繰り返し聞いては、アルバムへの期待を高めたのでございます。

 

そんなわけで、実はアルバムまるごと SoundCloud で試聴できるようになっているので、興味のある方は一度聞いてみますと宜しいかなと思います。

 

soundcloud.com

以上、勢いに任せて何も考えずにダラダラと書いてしまいましたが、「おかえりなさい DJ Shadow!!」ということで、しばらくはヘビロテで聞き込んでいこうかなと思います。こちらからは以上です

*1:僕がろくすっぽ使いこなせもしないのにサンプラーというものに憧れを抱いてやたら買い漁るのも、完全にこのアルバムのせいです